旬の素材で見た目にも美しく
和食の特徴として、四季がある日本の季節の恵みを採り入れ、旬の食材を用いるという醍醐味があります。
旬の食材は栄養価も高く、見た目にも季節を感じさせて人々を楽しませてくれます。
旬の食材にはそれぞれの季節を健やかに過ごせる謂われなどもあり、積極的に採り入れたい食材です。
たとえば、春の苦みのある山菜は寒い冬の間、血行が収縮して溜め込んだ老廃物などをデトックスし、血の巡りを良くしてくれる働きがあるといわれています。
春の豆ごはん、夏にはトウモロコシや生姜のご飯、秋には栗やさつまいも、きのこのご飯など旬の素材を味わいながら、体も心も元気にしてくれるヘルシーメニューを楽しむことができます。
それぞれの季節を感じさせる色合いや香り、風味に心身ともに癒されるものです。
世界で注目のヘルシー食材
日本には世界が注目するヘルシー食材が豊富にあります。
特に日本の伝統食品である豆腐は、大豆を用いた植物性のたんぱく質が豊富なうえ、低カロリーでダイエット食材としても人気です。
近年では女性らしい体づくりやアンチエイジングや美肌にもいいと言われる大豆イソフラボンという成分にも注目が集まり、豆腐をはじめ、豆乳や納豆など様々な大豆製品がヘルシー食材として以前にも増して見直されてきています。
日本には大豆製品以外にも低カロリーでヘルシーな食材や伝統的な加工食品が豊富にあります。
海藻を食べる文化もその1つで、海に囲まれた島国だからこそ、新鮮なワカメやもずく、世界でも珍しいと言われる海藻の加工食品である海苔なども食べられています。
いずれもノンカロリーで食物繊維やビタミン、ミネラルも豊富なヘルシー食材です。
また、蒟蒻芋から作られるコンニャクも食物繊維が豊富で、便通をよくしてくれるノンカロリーのヘルシー食材として人気です。
古くから和食の煮物に使われ、夏場には刺身こんにゃくも楽しまれるほか、最近ではご飯に混ぜる、麺の代わりにするなどダイエット食材として活用されています。
味付けもヘルシー
和食は欧米の料理と比べて油を多用する料理は少なく、和食の味付けを決める醤油や味噌も大豆を利用した発酵食品として、大豆と発酵食品という2つのヘルシー要素を兼ね備えたものです。
味付けのベースは鰹節や椎茸、昆布などを使った出汁がメインで、出汁の旨みを感じることで塩分を抑えることもでき、塩分が気になる方も上手に調整が可能です。
伝統的な発酵調味料であるお酢も、体の疲れをとったり、塩分少な目に調味をするのにも最適なヘルシー調味料です。