高級な和食店では懐石料理のマナーを覚えておけば失敗はありません

懐石料理のマナーを覚えておけば大丈夫

敷居の高そうな高級な和食店は、初めて行く場合は緊張してしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで高級な和食店に行く時は、懐石料理のマナーを覚えておけば恥をかくことはありません。
懐石料理はお茶を楽しむための料理なのですが、元々は禅寺で昔修行僧が空腹を癒すために温めた石を懐に入れて、空腹をしのんだことから懐石という言葉が生まれました。
その後、茶の席で空腹を一時的にしのぐための料理を出したことから懐石料理という名前が付けられることになったのです。
茶の湯が元になっていますので、椀の取り方や箸の持ち上げ方などの所作も美しく行わなければなりません。
会席料理はお酒を楽しむための料理で、連歌や俳諧の席で出される食事でフルコースの和食が提供されますが、やはり懐石料理の食事の所作を行えば、上品に食事を行うことが出来ます。

箸の扱い方で育ちがわかります

高級な和食店に行った時、箸の扱い方一つでその人の教養や育ちがわかると言われています。
そこで所作の美しい箸の扱い方を覚えておきましょう。
箸は右手で箸置きから摂り、中央から右側を取り、右の指は揃えておきます。
左手を箸の下から揃え、右手を後ろに滑らせてから箸を持ちます。
中指を箸の間に入れて、上の箸を動かして箸先だけを使うようにしましょう。
箸をおくときは、両手を揃えて、箸置きに静かにそろえておきます。
箸置きがない場合は箸袋を折り、箸置きを作り、そこに箸をおきます。
和食は何度も箸を置いたり、持ったりする所作を行いますので、箸の取扱いに注意するだけでも、違いがあります。

器の取扱い方にも気をつけましょう

高級な和食店で食事をする際は、器の取扱い方にも注意しましょう。
また食事中は懐紙が必要になりますので、懐紙を必ず用意しておくとよいでしょう。
懐紙を上手に使うことによって、食事マナーの良い人だと判断されます。
最初に食事の前に日本酒と軽い料理である先附が提供されますので、両手で杯を持ち、酒を注いでもらいましょう。
酒を自分で次ぐ場合は、右手にお銚子を持ち、左手を添えて、注ぎます。
お酒は一口で飲まずに、二、三回に分けて飲むようにしましょう。
椀物は左手で椀を抑えて、右手で蓋を手前に開けるとうまく蓋を開けることが出来ます。
蓋のつゆが垂れないように、懐紙の上につゆを切ります。
器物の料理は、左手を添えて蓋を外し、外した蓋は両手で隣へ置くとよいでしょう。
ご飯は蓋は左へ、味噌汁は蓋は右側へ置くようにします。
ごはんのおかわりは、飯椀にご飯を一口だけ残すとおかわりを下さいという合図になりますので、一口だけ残してご飯をよそおってもらいましょう。

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